恋愛で「自分を変える」とは? 相手を変えようとするのをやめた話
恋愛がうまくいかなくなると、
つい思ってしまう。
「どうしてあの人は変わってくれないんだろう…」
何度も話し合って、
お願いして、
時にはぶつかって。
それでも変わらない相手を前にして、
疲れてしまったことはありませんか。
そんなとき、
「恋愛では自分を変えるしかない…」
と聞くと、
少し苦しくなる。
また私が我慢するの
また私が努力するの
そう感じてしまうから。
でも、ここで言う
恋愛で自分を変える
というのは、
性格を直すことでも、
無理をして大人になることでもありません。
相手を変えようとするのをやめて
自分の期待の置き方や
距離の取り方を変えてみること。
それだけで、
同じ相手でも、
同じ出来事でも、
感じ方は驚くほど変わります。
この記事では、
恋愛において
「自分を変える」
とは何かを、
我慢の話ではなく、
主導権を自分に戻す話
として整理していきます。
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なぜ私たちは、恋愛で相手を変えたくなるのか
恋愛でうまくいかなくなると、
最初に目につくのは
「相手の問題」
- 連絡の頻度
- 言い方
- お金の使い方
- 将来への考え方
「ここが変わってくれたら、もっと楽なのに」
そう思うのは、とても自然なこと。
好きだからこそ、期待してしまう
どうでもいい相手なら、
直してほしいとも思いません。
ちゃんと向き合いたい。
長く続けたい。
だからこそ、
「もっとこうしてほしい」
と期待する。
相手を変えたい気持ちの正体は、
不満というより、
期待と不安です。
このままで大丈夫かな。
将来やっていけるかな。
その不安を解消したくて、
相手の行動に手を伸ばしてしまう。

相手を変えれば、安心できると思っている
本当は、
安心したいだけ。
でも安心を
「相手の変化」
に預けてしまうと、
主導権は相手に渡る。
変わってくれたら安心。
変わらなかったら不安。
その繰り返しは、
相手の行動に感情を振り回される状態を作ります。

変えようとするほど、関係はこじれる
人は、
「変えられそうになる」
と防御します。
正論でも、
愛情からでも、
変えようとされると
無意識に抵抗が生まれる。
結果、
-
伝えれば伝えるほど届かない
-
話し合うほど距離ができる
-
「なんで分かってくれないの?」が増える
関係は改善するどころか、
少しずつ疲れていく。
恋愛で「自分を変える」とは何を変えること?
「自分を変える」
と聞くと、
性格を直すことや、
もっと大人になることを想像しがちです。
でも、
本当に変えるべきなのは
そこではありません。
変えるのは、
期待の置き方と、選び方。
① 期待の置き方を変える
相手に期待すること自体は悪くありません。
問題は、
「変わってくれたら安心」
という期待を置くこと。
相手が変わるかどうかは、
自分ではコントロールできません。
でも、
自分がどこまでを許容できるか、
どこからは難しいかは、
自分で決められる。
「変わってほしい」
と願い続けるのではなく、
「このままでも一緒にいられるか」
と問い直す。
期待を“未来の変化”に置くのをやめると、
関係は現実ベースになる。

② 距離の取り方を変える
相手にイライラするのは、
近づきすぎているサインでもある。
全部を理解してほしい。
全部を共有したい。
そう思うほど、
ズレが目につく。
自分を変えるとは、
相手を責める前に、
距離を少しだけ引いてみること。
言わなくていいことは言わない
任せられることは任せる
全部を正そうとしない。
距離が整うと、
相手を変えたい衝動は
自然と弱くなります。
③ 選び方を変える
一番大きいのはここ。
相手を変えようとするのではなく、
「この人を選び続けるかどうか」
にいったん戻す。
我慢しながら続けるのではなく、
納得して続ける。
変えるのは相手ではなく、
自分の基準。
そこが整うと、
関係は驚くほどシンプルになります。

それでも「私が変わるばかり」に感じるとき
「自分を変える」
と聞くと、
どうしてもこう思ってしまう。
- また私が我慢するの?
- 結局、私ばっかり頑張るの?
その感覚は、間違っていません。
これまでの恋愛で、
“変わる”が“我慢”になってきた人ほど、
そう感じやすい。

我慢は、自分を変えることではない
相手の欠点を見ないふりをする
本当は嫌なのに笑って流す
期待を飲み込む
それは成長ではなく、
ただの消耗です。
自分を変えるというのは、
我慢の量を増やすことではありません。
むしろ逆で、
無理していた部分をやめることに近い。
変わるのは「感情の置き場所」
相手の態度に一喜一憂していたとき、
自分の感情は常に相手の手の中にある。
●連絡が遅い → 不安
●優しい → 安心
●そっけない → 落ち込む
この構造がある限り、
相手が変わらないと自分も安定しない。
自分を変えるとは、
この“感情の置き場所”を
相手から自分に戻すこと。
「私はどうしたい?」
「私はどう扱われたい?」
そこを基準にする。

それでも苦しいなら、それも答え
どれだけ考え方を変えても、
どうしても許容できないことはある。
そのときは、
自分が未熟なのでも
努力が足りないのでもない
ただ、
合わないだけ。
相手を変えられないのと同じように、
自分の限界も変えなくていい
自分を変えるとは、
無理に続けることではなく、
続けるかどうかを自分で決めること
実体験 相手を変えようとするのをやめたとき
一年ほど付き合った彼がいました。
半同棲のような生活で、
ほとんど毎日一緒に過ごしていた。
何気ない時間を共有する。
仲は良かったし、
条件も悪くなかった。
最初は、
「このままいくのかもしれない」
と思っていました。
小さな違和感が増えていった
でも、少しずつ変化がありました。
以前は言ってくれていた
「ありがとう」
が減っていったこと。
話し合いになると、
彼の言葉が少し強くなること。
そして何より、
自分の主張をなかなか曲げないところ。
悪意はない。
彼には彼の正しさがある。
でも私は、
その正しさの中に入れない感覚がありました。

「変わってくれたら」と思っていた
将来の生活の話をすると、
価値観のズレが見えてくる。
そのたびに私は、
「もう少し柔らかくなってくれたら」
「歩み寄ってくれたら」
と願っていました。
何度か話し合いもしました。
でも話せば話すほど、
彼の主張ははっきりしていく。
そして私は、
少しずつ不安になっていきました。
この人と、このまま年を重ねたら。
このやり取りが何十年も続いたら。
その想像をしたとき、
胸の奥が重くなった。
気づいたのは
決定的だったのは、
彼を見たときに
安心よりも不安のほうが勝つようになったこと。
嫌いになったわけじゃない。
大きな裏切りがあったわけでもない。
でも、
将来を想像すると
自分がすり減っていく気がした。
そのとき、やっと気づいた。
私はずっと、
「彼が変わればうまくいく」
と思っていた。
でも本当は、
このままの彼を
私は受け入れきれなかった。
変えたのは、相手ではなく自分の基準
彼を説得するのをやめました。
代わりに自分に聞きました。
この価値観のまま、
私は安心して生きていける?
答えは、
静かに
「難しい」
でした。
彼は悪くない。
私も間違っていない。
ただ、
合わなかった。
そう認めたとき、
私は初めて
相手を変えようとする立場から降りました。

自分を変えた結果
自分を変えるとは、
我慢を増やすことではありませんでした。
-
未来を期待で埋めない
-
違和感をごまかさない
-
合わないものは合わないと認める
それだけ。
その決断は簡単ではなかったけれど、
不思議と、
別れたあとは静かな安心がありました。
「どうしたら変わってくれるか」
ではなく、
「私はどう生きたいか」
を選べたから。
それが、
私にとっての
恋愛で自分を変えるということでした。
不安を抱えたまま、相手を変えようとしなくていい
今、
連絡の頻度や態度、
将来への温度差に不安を感じているなら、
それはあなたが弱いからではありません。
ちゃんと向き合おうとしているからこそ、
見えてしまう違和感です。
でもその不安を、
「どうにかして相手を変えれば解決する」
と思わなくていい
優しい人ほど、
話し合えば分かり合えるはずだと信じて、
自分の不安を後回しにします。
でも本当に大切なのは、
その人が変わるかどうかではなく、
このままのその人と、本当に一緒にいたいかどうか。
そこから目をそらさないことが、
恋愛で自分を変えるということ。

妥協と、譲れないもの
恋愛は、
全部がぴったり合う相手を探すことではありません。
価値観の違いもあるし、
すれ違いもある。
でも、
妥協できる点と、
どうしても譲れないものは違います。
連絡の早さは妥協できても、
尊重されない態度は無理かもしれない。
意見の違いは受け入れられても、
言葉の強さは苦しいかもしれない。
その線引きを、
相手に委ねないこと。
「変わってくれたら続ける」
ではなく、
「私はこれを大切にしたい」
と決めること。
優しいあなたには、
ただ我慢する強さではなく、
自分の基準を持つ強さ
を持ってほしい。
その上で選ぶ恋愛は、
もっと静かで、
もっと楽しいものになるはずだから。

